TVシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」放送開始。そこで描かれたのは、世界と向かい合い、傷つき、壊れていく、14歳の少年・碇シンジの心。
あれから12年-新たな神話が始まる。
2007年9月1日、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 封切り。再構築された、新しい世界が提示される。再び描かれる、14歳の少年・碇シンジの魂の物語。
またしても彼は世界と向かい合う。我々はそこに何かを感じずにはいられない。ただの繰り返しではなく、ただの絶望ではなく。
それは絶対的な孤独の中で輝く、かすかな光
TVシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」放送開始。そこで描かれたのは、世界と向かい合い、傷つき、壊れていく、14歳の少年・碇シンジの心。
あれから12年-新たな神話が始まる。
2007年9月1日、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 封切り。再構築された、新しい世界が提示される。再び描かれる、14歳の少年・碇シンジの魂の物語。
またしても彼は世界と向かい合う。我々はそこに何かを感じずにはいられない。ただの繰り返しではなく、ただの絶望ではなく。
それは絶対的な孤独の中で輝く、かすかな光
2006年に初めて、エヴァの新作映画が4部作3公開されるという情報が発表されました。これを聞いた時の興奮を今でも鮮明に憶えています。
当初は「新世紀エヴァンゲリオンのリメイク映画」の公開と思っていました。ところが情報が公開されていくにしたがって、これがどうやらただのリメイクではなく“リビルド”ということが分かりました。
リビルドとは再構築という意味。エヴァンゲリオンという作品がまた新たに再構築されていきます。
最初こそ旧世紀版(新世紀エヴァンゲリオン)と同じスタート地点から始まったヱヴァンゲリヲン新劇場版ですが、途中から大きく物語が分岐していきます。まるで、切り替えたレールの上を走る電車のように。その兆候は、序の終盤あたりから見られます。
「第2使徒リリス」「渚カヲル」が早くも登場。どちらとも旧世紀版では終盤のほうで登場するキャラクターです。渚カヲルに関しては、まるで旧世紀版との繋がりがあるような「また3番目とはね」「会える時が楽しみだよ、碇シンジ君」などの発言をします。
そして完全なるレールの切り替え点となった「:破」。新キャラクターの真希波・マリ・イラストリアス、新EVA、新使徒、さらにはネブカドネザルの鍵など新たなアイテムの登場。旧世紀版と基本的には同じ流れなのに、違う物語。
旧劇場版「まごころを、君に」のラストを彷彿とさせる「赤い海」。そんなシーンから新劇場版は始まります。まるで、旧劇場版から世界がループしたかのように。
しかし残念ながら、海が赤くなっている原因としてはセカンドインパクトが原因です。旧世紀版でも南極の海は赤くなっていました。新劇場版でのセカンドインパクトは旧世紀版のそれに比べ、規模が大きくなっているというところでしょうか。ちなみに、物語がループしているかどうかは未だに謎のままです。
:序冒頭で、「巨人をかたどったような白線」がひかれているシーンが数秒映し出されます。さらに、「赤くなった地面」「地面に突き刺さった電車・建物」等、明らかにそこで何かがあったような形跡が残っています。
これらに関して、新劇場版シリーズ3作目である:Q公開後の現時点でもいまだに何も明かされておらず、まったくの謎につつまれています。
ただし、:破/:Qが公開されたことによって分かったこともあります。
実は、赤い地面や刺さった電車・建物は「セカンド/サード/フォースインパクト」のような現象が起き、巻き上げられてから落ちた跡なのではないでしょうか。例の白線はその際の「トリガー (エヴァ初号機や第13号機のような存在)」をかたどったもので、赤い地面は「コア化」している状態かもしれません。
「第4の使徒。たいした自己復元能力だな」(冬月)
「単独で完結している準完全生物だ。当然だよ」(ゲンドウ)
「生命の実を食べたモノたちか」(冬月)
「ああ、知恵の実を食べた我々を、滅ぼすための存在だ」(ゲンドウ)
(ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 ver1.11で追加されたセリフ)
上記のゲンドウと冬月のやりとりは、:序の劇場公開時およびDVD ver1.01では存在しなかった、1.11で追加された新たなセリフのひとつです。
このセリフの通りエヴァンゲリオンの世界では、人類の科学力(知恵の実)と使徒の生命力(生命の実)という構図が描かれています。実は、この設定自体は旧世紀版から存在していて、以下は生命の実が関係するエピソードとなっています。
エヴァ4号機 消滅事故
エヴァンゲリオン4号機へのS2機関搭載実験中、アメリカ支部ごと消滅するという事故が起きました。この事故がきっかけでエヴァ3号機が日本のネルフに押し付けられたカタチですが、このエピソードは:破でもほぼそのまま描かれています。ただし、S2機関という単語は登場せず、「エヴァ4号機は、稼動時間問題を解決する、新型内蔵式のテストベットだった……らしいわ」としか説明されていません。
ちなみに、この後の「エヴァ4号機は次世代型開発データ収得が目的の実験機」というセリフを聞く限り、その次世代型エヴァとは:Qで登場したEVANGELION Mark.04(コード4A/4B/4C)のことを指すと思われます。
関連:EVA Mark.04 と 消滅したエヴァ4号機の関係
エヴァ初号機 覚醒
シンジ(知恵の実)が乗るエヴァ初号機が使徒のもつS2機関(生命の実)を取り入れて覚醒するという描写がありました。冬月曰く、「ヒトのもつ知恵の実と使徒のもつ生命の実を手に入れたエヴァ初号機は神と等しき存在となった」とのことです。
エヴァ4号機の時と同様、:破での初号機覚醒の際にもS2機関という単語は登場していません。
簡単に知恵の実・生命の実に関してのエピソードをかきましたが、エヴァの疑似シン化・人類補完計画・神殺し・各インパクト(セカンドインパクト・ニアサードインパクト・サードインパクト・フォースインパクト・ファイナルインパクト)等に深く関わっていると思われますので、ほかの項目でも考察していきたいと思います。
前のページへ|次のページへ [シン・エヴァ最新情報をつぶやいています][EVA-STORE 最新グッズ]