「唯一リリスの分身たるエヴァ初号機」
これは、旧世紀版でのキール・ローレンツの台詞です。
旧のエヴァンゲリオンは、第1使徒アダムか第2使徒リリスのコピー体を元に作られていました。では新劇場版はどうでしょうか?:序「ヤシマ作戦」の際にゲンドウが、シンジのかわりにレイを初号機に乗せようとした時、冬月からある台詞が出ました。
冬月「レイを初号機に?あまりに危険すぎないか?」
この言葉の真意は定かではありませんが、ある予測がたてられます。
まず、旧での綾波レイは、碇ユイの複製体にリリスの魂を込められた存在でした。
旧劇場版「まごころを、君に」では、レイ(魂)がリリスに還っていく描写が描かれ、その後、覚醒・巨大化し、サードインパクトが発生しました。 これを踏まえ、新劇場版のレイにもリリスの魂が込められていると仮定すると、
『初号機に乗ること = リリスに魂が還ること』
ということなので冬月は危険と言ったのではないでしょうか。
これが合っていれば、初号機は旧と同様にリリスベースの素体によって製造されていると考えられます。
初号機がリリスベースであることはおおよそ想像できました。しかし、残りのエヴァに関しては、全くと言っていいほど判断材料がありません。
唯一ある情報とすれば…
ゲンドウ「Mark.06の建造方式は他とは違う。その確認で充分だ」
冬月「しかし、5号機以降の計画などなかったはずぞ?」
この台詞のみです。
Mark.06が特殊な製造過程なのはわかりますが、では逆に、“通常の建造方式”はどのようなものなのでしょうか?
旧でのエヴァはアダムかリリスのコピーを素体として製造されていましたが、この設定が無意味に変えられているとも考えにくいので、おそらく新劇場版でも同じと考えられます。
初号機の件を含め、通常のエヴァは、リリスもしくは“ほかの巨人”のコピーをベースに製造されていると思われます。
では、零・2号機以降のエヴァは何ベースなのでしょうか?
旧では初号機以外はアダムのコピーをベースに製造されていましたが、そもそも新劇場版にアダムというものが存在しません。かわりに、アダムスと呼ばれる4体の巨人が存在してい るため、零・2号機以降のエヴァは、このコピーをベースに製造されているのではと考えることができます。根拠としては、レイがリリスベースである初号機に搭乗するのは危険なのに、零号機に搭乗することには問題がないという点です。
この時点で、零号機はリリスではなくほかのものをベースに製造されているとしか考えられません。2号機以降も同様ではないでしょうか。
さて、ここからが本題です。
:序ラスト、月面で発掘されていた謎の巨人。:破でその巨人に装甲が取り付けられるシーンが描かれていましたが、それがEVANGELION Mark.06です。
建造方式が通常と何が違うのか考えると、
Mark.06は、アダムス本体をベースに製造されている
ということぐらいしか思いつきません。ほかがコピー体をベースに製造しているならば、Mark.06は本体をベースにしている可能性が大きいです。
さらに、Mark.06とほかのエヴァには、パッと見でわかる“ある違い”があります。
それは、胴体の長さ(パーツの段数)。
ほかのエヴァの胴体のパーツが4段なのに対して、Mark.06は5段です。
これもMark.06がほかのエヴァとは名前だけでなく、その中身まで全く違うということを表しているのでしょうか?
この考えでいくと、Mark.06以外にもアダムス本体を使ったエヴァが存在する可能性が出てきます。
・EVANGELION Mark.09
・エヴァンゲリオン第13号機
・エヴァンゲリオン仮設5号機
このエヴァ3体は、Mark.06と同様に胴体パーツが5段となっているばかりでなく、いずれも“特別な存在”であることがわかっています。
“アダムスの器”と呼ばれるMark.09
“アダムスの生き残り”として覚醒した第13号機
“マルドゥック計画”に関係していた5号機
そして、“リリスと融合”していたMark.06を合わせると、ちょうどアダムスの数である4体です。
考察まとめ
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